葛飾北斎の娘・お栄が主演のドラマ(73 分)
みずから画狂老人と名乗ったりで日本の絵師の中では軍を抜いて有名な葛飾北斎。その北斎を支えた娘のお栄の物語です。
故 杉浦日向子さん原作の漫画である「百日紅」はアニメ映画にもなったので北斎の娘である葛飾応為という号で知られるお栄はその映画で知ったという人も多いんじゃないかなと思います。
葛飾北斎は 1849 年没、葛飾応為は生没不明なんですね
まずは時代背景はすでに幕末の匂いが少ししていている時代なんですね。有名な吉田松陰は 1830 年生まれで 1859 年に斬首されています。
またドラマの中でもシーボルトが出てきますがシーボルト事件が 1828 年ですね。なので葛飾北斎は江戸時代の人ですが後半に活躍した人なんですね。
なぜ時代背景を説明するかというと残された葛飾応為の絵が北斎とは違って陰影や奥行きに対して西洋絵画の影響を受けているように観えたからです。
「夜桜美人図」や「吉原格子先之図」などは北斎と違って陰影によるドラマチックな表現になっています。それが印象的です。
宮崎あおいってやっぱり不思議な魅力のある女優
超話題作に出るって感じじゃないけど出た作品は印象に残るっていう感じですね。
露出もそんなに多くないからかちょっと神秘的なところがあって主演でも主演の妻でもちゃんと演じている印象です。
「ソラニン」のふわふわした弱っちい感じも「舟を編む」の凛とした奥さん役も良かったです。
そういえばこのドラマも「舟を編む」で共演した松田龍平が出てますね。
73 分とけっこうさくっと観れる長さのドラマなので駆け足でお栄のことを描いていますがその淡々とした描き方が良かったりします。