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店主ひとりでやっているラーメン屋っていつも客が入っていて繁盛していてもある日突然に閉店していたりする。
あーここも閉じちゃったのか、店主ひとりだったしそこそこ高齢だったし倒れたりしたのかなといった感じで何とも寂しい感じになることがある。
この五反田駅から目黒川方面へ歩いて5分ほどのところにあった「豚とこむぎ」も店主がひとりだったように記憶している。
俗に言う二郎インスパイア系のラーメン屋なんだけどいつもごつい男たちがカウンターにならび、たしかテレビでは野球がついているようなお店だった。
だいたい夜の9時くらい、店じまいは10時なので終了まであと少しといった時間に行くことが多かった。
並ぶことはないけど人がまばらにしか座ってないってこともなくそこそこ人気があったと思う。
行くのは年に数回って感じだったり、昼間に行ったことはないのでどこまで繁盛していたのかわからないけど。
この店でラーメンは食べたことなくて頼むのはまぜそば。
人によってはまぜそばと言ったり、油そばと言ったりしているようだけどだいたい同じだと思っている。
で、そのまぜそば・油そばなんだけど少し凝っていた時期があってその時期に行ってみたお店のひとつだった。
二郎はそれはそれでインパクトのある美味しさがあっていいんだけどラーメンを食べることにある種の戦いというか勝負というかの緊張感というか、ハードボイルドというか独特の何かってのがあって、それがあまり好きではない。なのでこうやって二郎インスパイア系のお店を中心に行っているわけだけどその中でも程よいジャンクさと食べやすさ、店の清潔感やあまり並ばずに入れる気楽な感じが好きだった。
五反田っていい意味でのジャンクなラーメン屋の選択肢が多くて好きなんだけどこうやってひとつ気にいった店がなくなるのは寂しいものですね。