【八日市駅 / 夜の散歩】(滋賀県東近江市)デニムの聖地へと生まれ変わる、歴史あるアーケード商店街

滋賀県東近江市八日市駅駅とその周辺

近江鉄道・八日市駅のホームと夜の駅構内

三重県から滋賀県へ移動してきた。国道1号線、旧東海道と同じようなルート。 目指すは東近江市。え東近江市?調べたらいくつかの自治体が合併して2005年に発足とあるから馴染みがないはずだ。 いわゆる平成の大合併で新しくできた市らしい。今も八日市駅は八日市市にあると思いこんでいたが違うようだ。 近江鉄道の主要駅、八日市駅。ふと考えてみると、これまで近江鉄道に揺られた記憶がない。滋賀の風景に溶け込むこの路線、1日平均の乗車人員は長らく横ばいだったそうだが、最近は少しずつ増加傾向にあるのだとか。街に新しい動きがある証拠かもしれない。

駅周辺の様子

アル・プラザ八日市を左手に見る、明るい照明が整備された駅前メインストリート

改札を出ると、左手には地域生活の拠点「アル・プラザ八日市」がどっしりと構えている。街灯も隅々まで整備されており、駅前のメインストリートは驚くほど明るい。地方都市の夜特有の閉塞感はなく、どこか開放的な空気が流れている。

「ほんまち商店街」の赤く光るネオンサインが印象的なアーケード入口

メインストリートを折れると現れるのが、「ほんまち商店街」。江戸時代から続く脇街道・御代参街道(ごだいさんかいどう)に沿って形成された歴史あるアーケードだ。赤く浮かび上がる「ほんまち」のネオンサインが、夜の闇にレトロな情熱を灯している。

アーケード内に掲げられた「デニムの聖地へ」と書かれた大きな垂幕

アーケードに入ってまず目を引くのが、「デニムの聖地へ」という力強い垂幕。今や「滋賀デニム」の名は全国のヴィンテージファンに知れ渡っているが、商店街を挙げてその文化を推し進める姿勢に、地域一体となった熱量を感じる。

シャッターの閉まった店舗と洒落た外観の店舗が混在するほんまち商店街の通り

シャッターが下りた店の間を縫うように、センスの光る新しい店舗が点在している。古い商店街にありがちな停滞感ではなく、むしろ「ここから何かが変わっていく」という新しい息吹が、静かな通りの端々から伝わってくる。

左手に構えるデニムショップと、向かいに建つホテル

こちらが全国から注目を集める有名なデニムショップ。その向かいにはモダンなホテルが建っている。このデニムを求めて遠方からやってくるファンが、この街に滞在し、夜を過ごす。そんな新しい人の流れが、確実にこの場所を潤しているようだ。

洒落た外観が目を引く、夜の商店街に佇むクレープ屋

さらに進むと、ひときわオシャレなクレープ屋を見つけた。夜の闇に白く浮かび上がる外観は、まるで映画のセットのよう。昼間の賑わいを想像しながら、リノベーションが進む街の今を実感した。

ほんまち商店街から脇へ伸びる、街灯の少ない暗い路地

華やかなメインアーケードから脇道へ逸れると、光量は一気に落ち、静まり返った暗がりに変わる。この明暗の境界線を跨ぐ瞬間、夜散歩ならではの少し背筋が伸びるような感覚がある。

レトロな家並みが続く路地で、店主らしき人物とご近所さんが語り合う様子

路地裏の民家の前で、店主らしき方とご近所さんが楽しそうに談笑していた。メディアで語られる「聖地」としての顔とはまた違う、八日市のありふれた日常の風景だ。

商店街のはずれにひっそりと佇む小さな祠(社)

商店街の端にひっそりと佇む小さな社。津島神社との繋がりがあるのだろうか。暗がりに佇むその静謐な姿は、長くこの街を見守り続けてきた重みを感じさせる。

「ときわ通」の街灯看板と、衣類・雑貨を扱う店舗が並ぶ通り

「ときわ通」と呼ばれるエリア。昔ながらの衣類店や雑貨屋が並ぶ風景は、時間がゆっくりと流れているようで、どこか懐かしい安心感を与えてくれる。

アル・プラザ八日市の入口前に無造作に停められた自転車の列

一周して、再びアル・プラザ八日市の前へ。入口に並ぶ自転車の、なんとも無造作でリアルな整列。この「飾らない生活感」こそが、この街の確かな心拍音のように感じられた。

夜の八日市駅の外観、どことなく愛嬌のあるデザイン

最後に、八日市駅の駅舎を振り返る。どこか可愛らしく愛嬌のあるデザインの建物。初めて降り立った街なのに、散歩を終える頃には妙に愛着が湧いていた。そんなふうに思わせてくれる駅に出会えたとき、旅をしてよかったと心から思う。

八日市駅の周辺を歩いた動画

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